【ツボ】生理痛に効果的なツボと鍼灸治療（名古屋市天白区の鍼灸院‐大根治療院）

１．東洋医学からみた、生理痛の原因とは？

名古屋市天白区の鍼灸専門院、大根治療院です。

今回は「つらい生理痛に効果的なツボ」と鍼灸治療についてお話させていただきます。

「生理の間は痛み止めが手放せない」

「痛みが酷くて仕事や家事が手につかない」

「生理中はお腹や腰回りの冷えが気になる」

こんな症状でお悩みの女性は多いのではないのでしょうか。

東洋医学では生理痛の原因は「お血（おけつ）」であると考えられています。

「お血」とは血の流れが悪く、毛細血管まで血が行きわたりにくくなっている状態です。

東洋医学ではカラダの栄養を「血（けつ）」と呼んでいます。

血はカラダの物質を作るための原料になると考えられていて、血液だけでなく、皮膚や髪の毛、爪、筋肉、骨、臓器、さらにはホルモンに至るまでカラダのあらゆる物質は血によって修復・増強され健康な状態に保たれているとされています。

また栄養を届けると同時に、静脈血のようにカラダの不要なものを回収する役割も果たしています。

血が正常に流れることで、カラダの栄養状態は保たれ、同時に浄化もスムーズに行うことができるのです。

お血になると血の流れが悪くなりカラダのあちこちで滞るため、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。

女性では生理痛・肩こり・頭痛などの症状を訴える人が多いとされています。

２．生理痛に効果的なツボ

①三陰交（さんいんこう）

三陰交は内くるぶしの高いところから膝に向かって指４本分のところにあります。

生理痛・月経不順など女性特有の症状、冷え・むくみの改善が期待できます。

左右の三陰交を同時に押してみたときに、痛みの強い方に多めにお灸を行うと更に効果的です。

指圧の場合は、強く押しすぎずに「気持ちいい」と感じる程度にとどめてください。

②蠡溝（れいこう）

蠡溝（れいこう）は、内くるぶしから親指幅5本分の骨の上にあるツボです。

刺激すると血を補う（滋養肝血）作用が期待できます。

特に痛みの強い生理痛に効果があります。これも、上記の三陰交と同じように左右の痛みが強い方に多めにお灸を行うとより効果的です。

３．生理痛に対する鍼灸治療

①当院の行う「脈診流経絡治療」（みゃくしんりゅうけいらくちりょう）

先に述べたように生理痛に効果的なツボを押しただけで改善がみられるか、と言ったらなかなか難しいところがあります。

三陰交やれいこうは、生理痛に効果的な代表的ツボではありますが、患者様に最も効果的な「生きたツボ」を見つけ出すことは素人では難しいのです。

また、効果的なツボは「めまいがあるからこのツボ」というのが決まっているものではありません。

その時々の患者様の状態を脈を診て把握し、一番適したツボを見つけ出し治療を施すのが、当院の行う「脈診流経絡治療」（みゃくしんりゅうけいらくちりょう）です。

聞きなれない治療法だと思いますが、この治療法は、問題のある局所だけでなく、全身のバランスをみながら治療いたしますので、めまいの治療といっても鍼やお灸をする場所は手や足、ときにはお腹などに及ぶ場合もあります。

東洋医学の鍼灸療法そのものは約3000年前に中国で発祥したものですが、脈診流経絡治療（みゃくしんりゅうけいらくちりょう）は日本人の体質や気質あるいは文化や風土を吸収しながら、徐々に形成されてきた日本ならではの治療技術です。

また、脈診流経絡治療は全身を一番良い状態へ導いていくため、めまいだけでなくお体全体のお辛い症状も同時に改善することができます。

②経絡治療のメリット

一般的に鍼灸治療というと、鍼の痛みや灸の熱さをイメージしがちです。

しかし経絡治療に基づいた鍼灸治療では、このようなことはほぼゼロ。鍼や灸は身体に刺激を与えることが目的ではなく、あくまでも気の流れを整えることが目的と考えるからです。

そして鍼灸治療を行うにあたっては、視診や聞診さらに問診や触診といった、五感をフルに活用する東洋医学的な診断方法によって、症状の把握から治療方針まで統一的に診断を行います。

こちらの鍼灸院でも、患者さん一人ひとりの体質をカウンセリングや脈診等でしっかりとチェックし、その上で各自に最適なオーダーメイドの施術を行います。痛みや熱さどころか、気持ちよさで眠気を感じる患者さんも珍しくありません。

めまいの中には、気持ちや気分といった心に原因があるケースもあります。経絡治療に基づいた鍼灸治療では、このような心の不調からくる症状に対しても、優れた効果を期待することができます。

経絡治療では患者さまの気の流れを整え、身体に本来的に備わっている自然治癒力を高めていきます。気分や気持ちなど心の不調にも、相性のよい治療法と言えるでしょう。