【症例】コロナ後遺症によるブレインフォッグ・倦怠感(名古屋市天白区の鍼灸院‐大根治療院)

後遺症によるブレインフォッグ 症例 名古屋市天白区の鍼灸院、 大根治療院

愛知県名古屋市天白区の鍼灸院、大根治療院です。

今回は、コロナ後遺症によるブレインフォッグなどの諸症状で当院に通われていた患者様の鍼灸治療症例をまとめさせていただきます。

通院を悩まれている方の参考になれば幸いです。

 

1.これまでの経緯


大学生の方で、普段から最寄りの鍼灸院にスポーツによる痛みの治療などで通ってみえたそうなのですが、コロナ後遺症に対する鍼灸治療は難しいといわれ、ネットで当院を見つけご来院いただきました。

 

 「ブレインフォグ(Brain Fog)」とは「頭にモヤがかかったようにぼんやりしてしまい、考えたり集中するのが難しくなってしまう」状態です。

 

頭の中にモヤがかかったような状態になり、記憶障害や集中力の低下がみられます。脳の神経細胞などのウイルスへの感染や炎症が原因との見方がありますが、発症する仕組みは現在研究中だそうです。

 

脳の病気を疑い、脳神経内科を受診するも異常が無く、コロナ後遺症外来にて漢方を処方されたので試しに飲んでみたがなかなか調子が戻らないとのことでした。

 

2.鍼灸院としての診断と治療方針


手帳 画像 治療方針

鍼灸院としての診断


患者様の脈とお腹の状態を拝見したところ、内臓の冷えが強く、お腹がとても固く(健康な方はある程度柔らかみがある)コロナウィルスの影響で自律神経が乱れてみえました。

 

コロナウイルスに感染したあと、表面的には症状が無くなりウイルスが死滅したように見えますが、全身の細胞たちはコロナウイルスにより深く傷ついており、ウイルスの死骸も体に残ったままです。

 

そのため、傷ついた細胞・神経が影響してコロナ後遺症として症状が現れてしまうと考えられます。

 

人間の細胞はおよそ120日ですべてが入れ替わりますので、その間にいかにウイルスの死骸を追い出し、体の免疫力を強化して正常な状態に持っていくかが回復のカギとなります。

 

治療のポイント


ウイルス

体の免疫力が低下したままの状態を放置してしまうと、傷ついた細胞・神経の回復がスムーズに行えないため、コロナ後遺症の症状が慢性化してしまいます。

 

幸い、この患者様はコロナ後遺症を発症されてから日が浅かったため、約3ヶ月ほどで症状が安定し、ブレインフォッグもかなり改善されたそうです。

 

症状が慢性化してしまうと、鍼灸治療でも元の状態まで回復させるまでにかなりの時間を要してしまいます。

 

辛い症状を我慢せずに、なるべく早期に後遺症の治療を開始することが完治への近道となるのです。

 

 

3.治療の経過と結果


お花の写真

定期的な通院に合わせて、適切な漢方を処方してくださる漢方病院を紹介させていただきました。

 

鍼灸と漢方は同じ東洋医学を根幹としているため非常に相性の良い治療法です。

 

鍼治療と漢方を併用していただくことで症状の改善がスムーズに行える場合が多いです。

 

通院14回(約3ヶ月ほど)で、ブレインフォッグや倦怠感などがほぼ改善され、勉強も普通にできるようになられたそうです。

 

現在はお身体のメンテナンスで月1回通院されています。

 

4.当院のコロナ後遺症に対する鍼灸治療について


最近では医師から、「鍼治療を試してみたら?」と、言われて来院される患者さんもいらっしゃいます。

 

当院でのコロナ後遺症に対する鍼灸治療内容といたしましては、

 

✔それぞれの症状に対して即効性のあるツボに痛くないはり・熱くないお灸を施すことにより症状を緩和

✔免疫系に作用する鍼で自己免疫機能を高め、症状の根本改善をはかる

⇒当院の行う「脈診流経絡治療」(みゃくしんりゅうけいらくちりょう)は、筋肉系の痛みに対する治療だけでなく、自律神経や内臓系の疾患・精神疾患・不妊症・コロ後遺症など幅広い疾患に適応しています。

 

一般的な鍼灸院と違い、対症療法ではなく根本改善をしていきます。

 


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