1.発症後120日のケアが後遺症に大きく関与
名古屋市天白区の鍼灸院、大根治療院です。
今回は新型コロナウイルス後遺症の早期改善のために患者様ご自身に心掛けていただきたいことをお伝えします。
人間の体は日々変化しており、体の細胞もどんどん新しいものに入れ替わっています。
コロナウイルスに感染したあと、表面的には症状が無くなりウイルスが死滅したように見えますが、全身の細胞たちはコロナウイルスにより深く傷ついており、ウイルスの死骸も体に残ったままです。
そのため、傷ついた細胞・神経が影響してコロナ後遺症として症状が現れてしまうと考えられます。
人間の細胞はおよそ120日ですべてが入れ替わりますので、その間にいかにウイルスの死骸を追い出し、体の免疫力を強化して正常な状態に持っていくかが回復のカギとなります。
体の免疫力が低下したままの状態を放置してしまうと、傷ついた細胞・神経の回復がスムーズに行えないため、コロナ後遺症の症状が慢性化してしまいます。
症状が慢性化してしまうと、鍼灸治療でも元の状態まで回復させるまでにかなりの時間を要してしまいます。
辛い症状を我慢せずに、なるべく早期に後遺症の治療を開始することが完治への近道となるのです。
2.日常生活で気をつけていただくと良いこと
① 疲れたりだるくなったりする行動を避ける
② 軽い運動中は息を止めない(酸欠が原因で準寝たきりになることがあるため)
③ お風呂は湯船につかる時間を5分までにとどめる
④ 就寝の3時間前からは何も食べないこと
⑤ 就寝の1時間前は水分を取らないこと
⑥ 炭酸・カフェイン・甘いものをできるだけ控えること
これらは後遺症に多くみられる「息苦しさ」「咳」「動悸」の原因となる胃酸の逆流を抑えるためです。
胃酸は喉の上部まで上がってくることで上咽頭の炎症を悪化させるとも考えられています。
そのため、普段から胃酸過多や逆流を抑える投薬のほか、それらを防ぐ生活習慣を徹底していただくと良いです。
3.コロナ後遺症の経過
コロナ後遺症は寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)が非常に難しいと言われています。
フランスの論文では、『後遺症を発症した人が1年以内に寛解した人は全体のわずか15%で、のこりの85%は1年たっても何かしらの症状が続いている』とあります。
もちろん短期間で症状が無くなる方もみえますが、完治自体が難しく、場合によっては数年から一生付き合っていかなければならないという実態があります。
また、あるクリニックでは後遺症患者のうちの4割弱は仕事はもちろん生活すらままならない「準寝たきり」状態を訴えているそうです。
準寝たきりという重篤状態に陥ってしまう方に関しては、後遺症の発症から二か月以内にその状態にまで悪化してしまうケースが約9割です。
倦怠感が主訴の場合、目に見える改善が難しく、治療期間は長くなる傾向があります。
そのため、後遺症が悪化しやすい感染後1~2か月はしっかりと体を休め、だるくなることや疲れる運動を徹底して控え、心身のストレスが無いように心がけることが大切です。
4.当院のコロナ後遺症に対する鍼灸治療
最近では医師から、「鍼治療を試してみたら?」と、言われて来院される患者さんもいらっしゃいます。
当院でのコロナ後遺症に対する鍼灸治療内容といたしましては、
✔それぞれの症状に対して即効性のあるツボに痛くないはり・熱くないお灸を施すことにより症状を緩和
✔免疫系に作用する鍼で自己免疫機能を高め、症状の根本改善をはかる
⇒当院の行う「脈診流経絡治療」(みゃくしんりゅうけいらくちりょう)は、筋肉系の痛みに対する治療だけでなく、自律神経や内臓系の疾患・精神疾患・不妊症など幅広い疾患に適応しています。 一般的な鍼灸院と違い、対症療法ではなく根本改善をしていきます。
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