コロナ後遺症の味覚・嗅覚障害に効果的なツボ/鍼灸治療（名古屋市天白区の鍼灸院‐大根治療院）

愛知県名古屋市天白区の鍼灸院、大根治療院です。

今回は、新型コロナウィルスの後遺症とされている「味覚障害」「嗅覚障害」に効果的なツボと、鍼灸治療について詳しくお話させていただきます。

当院にお越しいただいている患者様の中にも「味覚障害」「嗅覚障害」などのコロナ後遺症を訴える方が多くみえます。

コロナ後遺症の症状の中で頻度の高い症状としては、倦怠感や筋力低下（63％）、睡眠障害（26％）、脱毛（22％）、味覚・嗅覚障害（11％）と約10％の方に味覚・嗅覚障害の症状が現れています。

これらの症状は、西洋医学ではなかなか上手く対処できない症状です。

多岐にわたる症状があり、コロナの後遺症なのかどうかも正直なところ見分けが付きづらいのではないでしょうか。

発症原因がわかっていないため西洋医学での対応は鎮痛薬や抗不安薬、睡眠薬の服用などの対症療法に限定され、根本的な解決につながらないケースが多いのが現状です。

当院へ来院される患者様の中にも、「薬を試したが良くならない」「病院で原因がわららないと言われた」という方が多くみえます。

無理をせずに徐々に日常生活に戻すことが早期の回復につながると考えられていますが、全身のバランスを調整する効果のあるはり治療には、回復を促進させる効果が期待されています。  

人間の体は日々変化しており、体の細胞もどんどん新しいものに入れ替わっています。

コロナウイルスに感染したあと、表面的には症状が無くなりウイルスが死滅したように見えますが、全身の細胞たちはコロナウイルスにより深く傷ついており、ウイルスの死骸も体に残ったままです。

そのため、傷ついた細胞・神経が影響してコロナ後遺症として症状が現れてしまうと考えられます。

人間の細胞はおよそ120日ですべてが入れ替わりますので、その間にいかにウイルスの死骸を追い出し、体の免疫力を強化して正常な状態に持っていくかが回復のカギとなります。

体の免疫力が低下したままの状態を放置してしまうと、傷ついた細胞・神経の回復がスムーズに行えないため、コロナ後遺症の症状が慢性化してしまいます。

症状が慢性化してしまうと、鍼灸治療でも元の状態まで回復させるまでにかなりの時間を要してしまいます。

辛い症状を我慢せずに、なるべく早期に治療を開始することが完治への近道となるのです。 

 味覚・嗅覚障害に効果的なツボを一部ご紹介いたします。 

「百会」のツボの位置は、左右の耳の穴を結んだラインと眉間の中心から頭のてっぺんに向けたラインが頭上で交わるところ、頭頂部の真ん中です。

両手の中指を立てて百会に当て、息を吐きながら、「気持ちいいと感じる強さ」で真下に向かって押してください。

「迎香」のツボの位置は小鼻の横にあるくぼみです。

両手の人指し指で気持ちいいと感じる程度に押してください。ご自宅でお灸が可能な方はお灸でも可。

関連記事： はりってどうして効くの？ / 新型コロナ後遺症に対する鍼灸治療 / 【症例】コロナ後遺症による全身倦怠感・動悸

関連記事：原因不明の症状に対して効果が期待できる鍼灸治療  /  不眠症に鍼灸治療が有効である２つの理由