冷え性なのに冷たいものを好む?
名古屋市天白区で「痛くない鍼で体質を改善をする鍼灸院」をしております、大根(おおね)治療院と申します。
前回は冷え性がなぜ女性に多いのかをお話ししました。(→前回のブログ)今回は冷え性なのに冷たいものを好む原因についてお話したいと思います。
寒がりで手足の先が冷たく、夏でも冷房を嫌い、冷たい物を食べたり飲んだりするとお腹が冷え、すぐに下痢をするのは胃腸のはたらきが弱い人です。
このような人の場合、胃のはたらきが弱いために陽の気(生命エネルギーを表し、心身の活動に影響するもの)を十分に作り出すことができず、さらに陽の気が手足の先まで巡らないために冷えてしまうのです。
そのためこういうタイプの方は普通、冷たい物をさけることが多いと思います。
ところが、寒がりで冷え症だと言っているのに、案外冷たい物を平気で飲んだり食べたりする人がいらっしゃいます。(中高年の女性で、太目のタイプで厚化粧の方が多いです)
こういう方は、血液循環が悪くなり体内に悪い血液が停滞し、内部に熱を持っています。その反面、体の表面は十文に気や血液が巡らないために冷えるのです。
このようなタイプの方を東洋医学では、“於血”と言います。
体の内部は古くて悪い血が停滞して熱をもっており、その熱によって胃腸が乾燥するので、口が渇きます。そのため、冷たい物を飲んだり食べたりするのです。
大腸も熱で乾かされ、便秘になります。黒くてうさぎの糞(ふん)のような小さなコロコロとした便が少しずつしか出なくなります。
また、もし古くて悪い血が子宮に停滞して蓄積されると、子宮筋腫を形成します。子宮筋腫の人は“於血”の人が多いのはこのためです。
全身の血液循環が悪く、気の巡りも悪いので、体表は冷え、乾燥し、さめ肌になったり、足には静脈瘤が現れたりします。こういう方は、お顔の色も血色が悪く、お化粧ののりも悪いので、厚化粧になるということです。
“於血”タイプの見分け方
“於血”であるかどうかは、こういった症状があるかどうかでおおよそ確認ができますが、もう一つ確かめてほしいところがあります。それは舌ベロです。
皆さんも一度、鏡でご自分の舌ベロを見てみてください。
舌の先を上あごにつけると舌の裏側を見ることができます。
そのとき、舌の裏側に静脈が浮き上がって暗い青色が見えたら“於血”と判断することができます。
また、このタイプの方は慢性的な頭痛、肩こり、腰痛などに悩まされていることが少なくありません。
そのため、ただ頭痛・肩こり・腰痛といった症状ごとに対処していてもなかなか改善しないのです。
“於血”タイプの改善方法
それには、“於血”体質を根本改善することが一番効果的です。
長く停滞している古くて悪い血の流れをよくするためには、何と言っても鍼灸と漢方薬が有効です。
“於血”に効果的な漢方薬は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や桃核承気湯(とうかくじょうきとう)が代表的なものです。いずれも専門医や専門薬局で処方していただくことをお勧めいたします。
家庭でできる対処法として、はと麦をお勧めします。
薬局へいくと、はと麦を粉末にした物やはと麦茶などが売られていますので簡単に入手することができます。
はと麦は、ほかの穀物に比べ、タンパク質を多く含みアミノ酸のバランスもよく新陳代謝を増進させる効果があります。また、体の中の水分や血液の代謝を促しますので、悪いものを解毒させる効果があります。さらに、胃腸を整え腎臓の働きを促し、水分代謝を良くするので、尿の出がよくなり、むくみの解消にもつながります。
常食すると血液循環が改善されて肌がなめらかになり、シミ、ソバカス、肌荒れの改善にも効果があるので美容にも最適です。
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